「NISAなら損をしにくいと思っている」
「配当や売却損の扱いが、通常の口座とどう違うのか分からない」
NISAは税制上のメリットがある制度ですが、投資の損失を防ぐものではありません。便利な点だけを見て始めると、損失の扱いや配当の受取方法で想定と違うことがあります。
始める前に、非課税になる条件と、NISAでは使えない税務上の扱いを確認しましょう。
制度対応では、できることだけでなく、対象外、例外、手続き条件を確認します。NISAも「非課税」という一語だけで判断せず、損失・配当・売却・口座変更の条件を見る必要があります。
この記事で分かること
- NISAでも元本割れする理由
- 損益通算と繰越控除ができない注意点
- 配当を非課税で受け取るための確認事項
注意点1~3|損失と配当の扱い
1.NISAでも元本割れする
NISAは投資商品の利益を非課税にする制度です。株式や投資信託の価格は下がることがあり、購入額を下回る可能性があります。非課税と元本保証は別です。
2.NISAの損失は損益通算・繰越控除の対象外
NISA口座で生じた損失は、課税口座の利益と相殺する損益通算ができず、損失を翌年以降へ繰り越すこともできません。税務上は損失がなかったものとして扱われます。
3.上場株式の配当は受取方法を確認する
NISA口座で保有する国内上場株式の配当等を非課税で受け取るには、証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」が必要です。銀行口座など別の受取方法では課税される場合があります。
注意点4~5|投資枠と売却の誤解
4.年間投資枠の未使用分は翌年へ繰り越せない
年間投資枠を使い切らなくても罰則や不利益はありません。一方、未使用分を翌年の年間投資枠へ上乗せすることはできません。焦って年末に商品を買う理由にはなりません。
5.売却してもその年の年間投資枠は戻らない
売却した商品の簿価分は、翌年以降に非課税保有限度額として再利用できます。ただし、その年に使用済みの年間投資枠が復活するわけではありません。
注意点6~7|商品と金融機関
6.すべての金融商品が対象ではない
つみたて投資枠は一定の要件を満たす投資信託が対象です。成長投資枠でも、整理・監理銘柄や一定の投資信託など対象外があります。取扱商品は金融機関によっても異なります。
7.金融機関変更には時期と手続きがある
NISA口座は一人一口座です。金融機関は年単位で変更できますが、その年にすでにNISAで買付している場合など、希望年に変更できないケースがあります。変更前に両方の金融機関で確認します。
NISA開始前の確認手順
- 元本割れと最大損失を想定する
- 損益通算できないことを理解する
- 国内上場株式の配当受取方法を確認する
- 年間投資枠と総枠の再利用を区別する
- 対象商品と金融機関の取扱条件を確認する
不明点がある場合は、購入前に金融庁の最新情報と利用する金融機関の説明を確認します。
確認チェックリスト
- NISAが元本保証ではないと理解した
- 損益通算・繰越控除ができないと確認した
- 配当の受取方法を確認した
- 未使用の年間枠は繰り越せないと理解した
- 売却後の再利用は翌年以降と理解した
- 対象商品と金融機関変更の条件を確認した
まとめ:NISAのメリットは条件とセットで理解する
NISAを安心して使うには、利益が非課税になる点だけでなく、損失、配当、投資枠、対象商品、口座変更の条件を理解する必要があります。
- 非課税でも元本割れはある
- 損失を課税口座と相殺できない
- 配当・売却・変更の手続きを確認する
すでにNISA口座を持っている方は、まず配当金の受取方法と現在の資産配分を確認してみてください。
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参考にした公的・公式情報
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。制度・税務の取扱いは変更される場合があります。金融庁、税務署、取引金融機関の最新情報をご確認ください。


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