「AIの回答が違うと感じるが、何を直せばよいか分からない」
「指示を追加するほど、かえって回答が不安定になった」
プロンプトは、最初から完成させるものではありません。回答を見て、期待との違いを具体化し、指示を少しずつ直します。
「もっと良くして」では改善方向が伝わりません。どこを、どう変え、何を残すかを指定すると、意図に近づきます。
システム開発でも、一度に多くの変更を入れると原因を追いにくくなります。プロンプトも、構成、内容、表現を分けて改善するほうが再現しやすくなります。
違和感を評価項目へ変える
回答を感覚だけで評価せず、どの点が期待と違うかを言葉にします。
| 違和感 | 改善指示 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 長い | 結論と理由を残し300文字以内 | 文字数と要点 |
| 一般的 | 対象業務と具体例を追加 | 自分の場面で使えるか |
| 断定が強い | 確定・可能性・未確認を分ける | 根拠の有無 |
| 読みにくい | 一文を短くし見出しを付ける | 声に出して読む |
1.最初の回答を基準に評価する
良かった点と直したい点を分けます。全部を作り直させると、残したかった表現まで変わることがあります。
事実の正しさ、目的への適合、分かりやすさ、実行しやすさなど、用途に合う評価基準を選びます。
- 正確性
- 目的との一致
- 読み手への分かりやすさ
- 具体性
- 実行可能性
そのまま使える質問例
この回答を、正確性、目的との一致、具体性、実行しやすさで評価し、良い点と改善点を分けてください。
2.一度に一つの観点を直す
まず構成、次に内容、最後に文体のように分けます。変更前後を比較し、改善したかを確認します。
指示が矛盾していないかも見直します。「詳しく」と「100文字以内」など、両立しにくい条件には優先順位を付けます。
- 残す部分を指定する
- 変更する観点を一つにする
- 削除する内容を明示する
- 優先条件を決める
- 変更前後を比較する
そのまま使える質問例
結論と根拠は残してください。今回は構成だけを直し、結論→理由→具体例→次の行動の順に並べ替えてください。
3.再利用する前に別の入力で試す
一つの例だけでうまくいっても、別の案件では条件が不足することがあります。短い入力、長い入力、例外を含む入力で試します。
AIや製品の更新によって出力は変わり得ます。重要なテンプレートは、定期的に試し、更新日を残します。
- 通常の入力
- 情報が不足した入力
- 例外を含む入力
- 長い入力
- 異なる読み手
そのまま使える質問例
このプロンプトの弱点を、情報不足、矛盾、例外、長文入力、異なる読み手の観点でテストしてください。
よくある失敗と対策
指示を足し続ける
古い条件と新しい条件が矛盾します。不要な指示を削ります。
回答だけを手作業で直す
次回も同じ修正が必要です。修正理由をプロンプトへ戻します。
AIの自己評価を鵜呑みにする
評価も誤ることがあります。自分の基準と元資料で確認します。
プロンプト改善テンプレート
次の回答を改善します。 【目的】 [この回答の利用目的] 【残す部分】 [良かった内容・表現] 【直す部分】 [問題箇所] 【修正方法】 [短くする/具体例を加える/構成を変える] 【優先順位】 1. [最優先] 2. [次点] 【変更しないこと】 [事実・結論・用語] 修正後に、変更点と未確認事項を示してください。
テンプレート内の角括弧を自分の業務に合わせて置き換えてください。実在する顧客名、個人名、機密情報を入力できるかは、利用環境と社内ルールで確認します。
実行前・公開前チェックリスト
- 良い点と改善点を分けた
- 評価基準を決めた
- 一度に一つの観点を直した
- 矛盾する指示を削った
- 別の入力でも試した
まとめ
プロンプト改善は、長い指示を作る競争ではありません。回答との差分を言葉にし、必要な変更だけを加える作業です。
まずは「何を残すか」「何を一つ直すか」を伝えるところから始めてみてください。
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